オシム監督の言葉

 勉強合宿に来ているのですが、合間にテレビでオシム監督のインタビューを見ました。内容の正確さは保証できませんが次のような事を言っていました。

 「選手の個性は一度、チームという集団の中に埋没させて、そのなかで改めて自分の個性が発揮できるのだという自信を着けさててやらないといけない」

 サッカーはチームスポーツですが日本代表に選ばれる選手というのはなんらかの自分のスタイルを持っているものではないのでしょうか。そのスタイル(個性)が他の選手よりも優れているからこそ活躍でき、その結果、日本代表に選出されているのではないかと思うのです。

 そのスタイル(個性)を一度集団の中に埋没させなければいけないというのです。これは言うは安しです。自分の自信のあるモノを一度捨てる覚悟はなかなか持てるものでは無いのでしょうか。ましては常に結果を求められるスポーツの世界においては。これは非常にレベルの高い要求だと思います。選手としてというよりも人間としての要求に思われるのです。

 以前、はてな近藤社長もインタビューで言っていたのですが、どのような基準で新入社員の採用を決めているのですか?という問いに対して、

 「自分のやり方を一度全部捨てて、はてなのやり方でまずやってみる。そのよう自分をまっさらな状態にしても最終的に自分自身の芯は絶対になくならないと確信している人」

 と答えていました。オシム監督も近藤さんも同じ事を言っているんだなと思いました。高い技術を持っていて、それで結果が出ていたとしても、その個性やスタイルは必ず集団の中で生きる必要があるということだと思います。エースや4番として迎えられるのはある意味簡単なのかもしれません。なぜなら周りのチームメイトが自分に合わせてくれるからです。

 逆に、自分の得意なスタイルを捨てて、それでも集団の中で生きる能力を発揮するというのは正直しんどい作業だと思いました。

 「強みを徹底的に利用する」とは逆の考え方でとても面白いと思いました。いろいろな考え方があるというのはそれだけで豊かなことだと思いました。(まとまっていませんが勉強に戻ります。)