アラン・ケイインタビュー
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0609/21/news024.html

インタビューで、「餌を見ることができないで飢死するカエル」の話が何度か出てくる。これは以前、ケイ氏がスピーチの中で使った例えで、私たち無知な人間の象徴だ。カエルは動くハエしか餌として認識できないため、死んだハエを目の前に置いても気付かないのだそうだ。逆にボール紙などで作った疑似餌を動かすと飛びつくが、疑似餌だから食べられない。

 ケイ氏の話はこう続く。私たちも実はこのカエルと同レベルで、気付かない物事が多い。そしてそれを普通だと思い込み、すぐに二者択一的な考えをする。しかしまず自分が気付いていないということに気付いてみよ。すると、ほかに方法はないか考えるという科学的思考が始められるようになる。


確かに二者択一の嵐だ。いつもいつも二者択一を繰り返している。片方を優先して、片方を諦める。時には人生でやりたいことや夢をあきらめる。なぜだろうか?食っていけないからか?食えないと生きられないからか。だからといって、やりたいことを諦めて食うために生きることは本当に「生きている」と言えるのか?そしてそれは豊かな生き方か?