自分が平均寿命分は生きるとしたらあと30年くらいは仕事をするんだと思うとちょっと考えてしまう。仕事が嫌というわけでは全然無くて、そういえば以前、ある既婚女性に「男の人は一生仕事を続けていかないといけないなんて本当に大変やねぇ」と言われた。そのときは「そうかもしれんなぁ」と言ったけれど内心「んっ、それこそが本望なんだけれど、死ぬまで仕事をしていたいなぁ。」という思いだったから全然ピンと来てなかったことがあった。で、自分はなぜ働くのがすきなのかというと、それは仕事ほど関わる人の多く(全ての人ではないけれど)が本気で真剣に何かをやろうとしている領域って無い様に感じるからだ。逆に言えばそのような領域が他にあればそちらでもいいわけだけれど。つまり、あと30年を本気で真剣に何かをやっていたいということなんだろう。必ずしも金を稼ぎ続けたいというわけでは無い。で、あと自分に残された本気で真剣にやれる期間は30年位だとして、自分は働き始めて3年くらいだから、今の自分がいるフェイズは「成長」だろう。まだまだもっともっと成長しなければいけない時期だ。30年という期間を考えれば自分のやりたいことも興味もそして役割もかわってくるだろう。それぞれのフェイズがありそれぞれに適した自分の振る舞いがあるはずだ。今も強く思うのことの一つに「自分は約5年間くらい遅れを取っている」というのがある。やはり適した時期に適した成長をしていかないと自分の成長曲線の伸びがかなり鈍化するというのを感じる。鉄は熱いうちに打てということだろう。いつも冷えかかってきたころに打っているように思えてならなし、事実そうなっている。だから今の自分のいるフェイズを間違ってはいけないと思う。もう「成長」の段階にいる。つまりもう「試行錯誤」の段階ではない。「試行錯誤」はいろいろなものを自分に与えてみることだと思う。そしてその中で自分が何を感じるかを探る。逆に「成長」は自分の中から様々なものを捨てることだと思う。何かを得るために何かを捨てる。その勇気をもって自分を変えていくことなんだろうと。いや悔いがのこることはある。存分に試行錯誤ができなかった。だからといってこのまま「試行錯誤」を続けていくとまた熱い時期を逃すだろう。「試行錯誤」は未来に可能性を残す作業だ。「成長」は「捨てること」だ。「自分を変えること」だ。同じことをやれば結果は同じだ。まずはやらないことを決めないといけない。やることをを増やすことでは決して無い。今の自分の現状を決定的に決めている最大のものを辞めて捨ててしまうこと。それがもうほとんど判りかけている。もう少しだ。自分の中で明文化できそうだ。その時点を持ってして「試行錯誤」が終わる。「成長」のフェイズも長くは続かない。30年という期間を考えれば時間はそんなに待ってはくれない。