メモ

新日曜美術館(丹下健三)を見た感想メモ−

・時代と共に生き、時代に形を与えた建築家
 広島、香川、代々木、万博

広島平和記念館:
 軸線の威力。記念館のピロティ→アーチ→原爆ドームへの視界の抜けが見事で信じられない。テレビ映像にも関わらず、心が震えた。是非いこう。
軸線とは俯瞰の視点ではない。人間の視線の高さから見る。その視点。

代々木体育館:
 一瞬で自分の位置がわかる構成。出入り口の明確さ。自分がステージの上にいるような感覚、自分が主役になったような感覚。
確かにあの浮遊感に感動しない人間はいないのではないか。
 
 アナウンサーの、これはスポーツをするということに対してはあまり関係ないようにも思えますが。と言う問いに、
機能的なものが美しいとはかぎらない。美しいものだけが本当に機能的で足りうる。
 
 丹下は20世紀のモダニズムにおいて、世界の建築家がやり残したこと=地域性や歴史性をどうモダニズム建築に取り入れるか。に対して、一応の回答を示し、さらにそれが成功している。そういう意味で20世紀のモダニストの中でも希有な存在だった。

 (解説の藤森さんが言葉の説得力が凄すぎる。)