年末年始

人は自分の環境を変えながら生きていく。
わざわざ他人が変えなくても自らで変えていくのだろう。
結婚もその一つだ。

家族を持てば年末年始にわざわざ友人と会う優先順位も下がっていくのだろう。
盆と正月しか帰省のできない友人との繋がりもしだいに減っていく。
それも仕方がないのか。あれほど同じ時間を過ごしてきたのに。
ずいぶんと集まるための誘いも続けてきたがそれも一端ここで止めよう。
友人の繋がりに重きを置いていた自分の気持ちは通じていないのだろう。
ただのお気楽な独身者の誘いと映ったか。
どれほど親しかったとしても、過去にどれほど時間を共有しても、会わなくなったらすぐにそれが日常になってしまう。
会って話すというのは、互いの価値観を共有するために絶対に必要だ。
そのような話のできる年齢になってきたからこそ繋がりを断つことは避けたかった。

しかし彼らと自分の価値観が全く違っていたんだろう。
それはおそらく結婚とかではなくて最初から。
友人達の結婚や子育てに対するスタンスを見て確信に至った。自分とは違う種類の人達だと。

彼らとはもう会わないかもしれない。
会っても心から正直な言葉を交わすことはもうないかもしれない。
価値観が違うとはそういうことだ。
過去に長い時間を共有したけれど価値観を共有したわけではなかった。

結婚生活や子育てに没頭していく彼らを見ると本当に寂しい。
結婚や子育てのみを追求した結果何があるのか。一人の社会人としての達成がそこにはあるのか。
彼らには何が見えているのか。疑問でならない。

まだまだ自分自身を追求する年齢だろう。
そんなに簡単に降りるなよ。。。。

寂しくも考えさせられる正月休みだった。

より自立した社会人として生きる努力をより一層する年になるだろう。