地域の活性化

今朝の建設工業新聞に金沢の中心部である片町のアーケードをガラスで作り変える計画が載っていました。この計画には非常に疑問があります。
ここ最近、賑わいを創出するとか、地域の活性化などという文句をやわ繰返し、ピカピカの見た目だけを重視したメンテナンスの費用の高いモノばかりができていくように思います。昨年、金沢駅前に賑わいを創出すると銘打って総工費ウン十億ガラスのドームができましたが賑わいを創出している感がありません。そもそも賑わいとか活性化の定義を誰一人といて語らないのがおかしいです。たとえ建築がいかにすばらしくても、人が来るとは限りません。建築を見たい人は建築に携わる人くらいでしょう。地方都市に次々できる有名建築家の設計した何十億、何百億の美術館や芸術館など。建築としてはたいへん魅力的です。すばらしい。しかし、だからといって多くの人が継続的にお金を落としに来てくれるわけではありません。そのへんをもういい加減に気づいて欲しいと思います。

年配の方はなぜかガラスに多大な期待をするのですが、夏にガラスのアーケードでは地獄です。10年後も美しい姿を保つとでも思っているのでしょうか。ぜひともガラスをやめていただきたいと思います。